PROJECT NAME | DOE Store in Shenzhen |
PROJECT LOCATION | 深セン 中国 |
CLIENT | DOE |
SIZE | 地上1階 |
SITE AREA | - |
BUILDING AREA | 300 M2 |
DESIGN PERIOD | 2018-12 - 2019-02 |
CONSTRUCTION PERIOD | 2019-05 - 2019-08 |
PHOTOGRAPHY CREDIT | 夏至 |
深セン市福田区の深業上城ショッピングセンターにある服飾店舗、小さなカフェも併設する。
敷地はショッピングセンター三階の屋上テラスに位置し、空中ブリッジによって西側に隣接する緑豊かな蓮花山公園から直接アクセスできるという特徴的なロケーションだった。
そのことからヒントを得て、公園から自然や都市の要素を店舗内まで連続させ延長させることを考えた。
室外街路空間が、室内にそのまま連続していることを強調するために、床には荒々しい縞鋼板を使用し、その道は店の奥まで連続し、自由な回遊動線をつくっている。
ファサードのガラスは折り畳むことで開放可能で、室内空間は外部へと開かれ、外部の風景が室内へと取り込まれる。店舗内には、大きさや素材の異なる箱空間が散らばっていて、それぞれにカフェ、休憩スペース、レジ、靴の展示、試着室など異なる機能を割り当てている。それぞれの箱には、コンクリートブロック、鋼板、中古木板、亜鉛メッキ鋼板など、都市の中でよく目にする素材をあえて用いており、そのことで店舗内を回遊する体験が、都市空間を回遊する体験とオーバーラップする。
店舗の中央には既存の柱を包み込むように、自動で回転する靴の展示タワーを配置しており、店舗入り口のアイキャッチとなっている。
DOEは、もともとスケートボードやバスケットなどストリートカルチャーから始まったブランドであり、今回、都市の街路空間を店舗内に連続させるというコンセプトは、ブランドのアイデンティティーを空間的に表現したものともいえる。
一年中快適な深センの気候とあいまって、室内店舗空間が都市空間へと開放され、都市を回遊するようにショッピングができる、そんな公園と都市と一体となった店舗となった。