PROJECT NAME | Insight and Vision Exhibition in UCCA |
PROJECT LOCATION | 北京 中国 |
CLIENT | Jya / UCCA Lab |
SIZE | - |
SITE AREA | - |
BUILDING AREA | 158㎡ |
DESIGN PERIOD | 2019-08 - 2019-11 |
CONSTRUCTION PERIOD | 2019-12 |
PHOTOGRAPHY CREDIT | 鋭景撮影 |
「突起物都市」
長い時間をかけて自然発生的に形成された都市空間は、豊かで生き生きとした空間形式と、自由でフレキシブルな使われ方を促す突起物であふれている。
ここではいつでも誰でも、自らの想像力を発揮しながら、都市に散在する突起物を自由に使いこなし生活している。このような、都市突起物の創造的使用によって、都市空間は臨時的に単一な機能空間ではない、豊富なアクティビティを生み出す場となる。
この瞬間、都市の公共空間に「生活」が現れ、「家」が表出する。
「平滑都市」
現代の都市は、次第にざらっとした表面の荒々しさを失い、表面から突起物が失われつつある。自ら主観的かつ能動的に都市空間を改変する自由は奪われ、効率と秩序の名の下に、生活は平坦で画一的なものになった。
このような現代の「平滑都市」において、個人個人の生活は姿を消し見えなくなり、かつて人々が自由に臨時的に創りだしていた「家」は失われた。
「寄生家具」
「寄生」—生物学において、広義の「共生」の一形態。ある生物が他の生物から栄養分を吸収したり、生息場所を得ること。
私たちは、多種多様な都市家具をデザインすることによって、都市空間と個人の生活を再度結びつけ、都市のパブリックスペースにおいて多元的な生活のニーズを満たすことを考えた。これらの家具は、既存の様々な都市構造物に寄生するように取り付けて使用されるため、「都市寄生家具」と名付けられた。
「都市寄生家具」によって、都市から失われつつあった生活が、プライベート空間から都市空間へと展開しあふれ出す。そして、見えなくなっていた「家」が都市の公共空間において表出し始める。